大腸がん編
日本人の大腸癌罹患率・死亡数が増えています。2018年の統計で日本人の癌罹患率で大腸癌は男性で3位・女性で2位です。さらに、2019年の統計で日本人の癌死亡数で大腸癌は男性の3位・女性の1位となっています。
食生活の欧米化による高脂肪・高エネルギー食や食物繊維・炭水化物の摂取不足に伴う腸内環境の悪化、現代社会のストレスに伴う心と体の免疫力の低下、アルコールの摂取による活性酸素の増加に伴うDNAの合成・修復に必要な葉酸の破壊、喫煙に伴う有害物質の摂取(喫煙者の大腸癌死亡率は非喫煙者の1.4倍)、肥満によるインスリン分泌過剰に伴う癌細胞の増殖、便秘による腸管蠕動の低下に伴う発癌性物質との接触時間の増加などが大腸癌の原因と言われています。
特に女性では、もともと便秘気味の方が多いことや、肛門からの出血で医療機関を受診する恥ずかしさから発見が遅れることで、死亡率が高いのではないかと考えられています。
ほとんどの大腸癌は腺腫(良性ポリープ)として生まれたものが腺腫内腺癌(悪性ポリープ)へと成長したものです。定期的大腸内視鏡検査で腺腫として生まれたものを処理できれば、ほとんどの大腸癌は予防できます。わずかに腺腫から発生しないデノボ癌と呼ばれるがんもありますが、大腸癌は早期に発見できれば治りやすい癌のひとつです。
わたしのクリニックでは、『心と体にやさしい大腸肛門病診療』を理念に、検査前・検査中・検査後も含め『恥ずかしくない』・『痛くない』を心掛ける大腸内視鏡検査を行わせていただいております。
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