神戸・三宮で大腸検査・大腸カメラ・大腸内視鏡検査といぼ痔・きれ痔の治療ならみつみや大腸肛門クリニック

日本大腸肛門病学会認定 大腸肛門病専門医

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マンガで分かる切らない痔の治療と痛くない大腸内視鏡検査

  • もしかして大腸がん編

    みつみや大腸肛門クリニックでは毎年約1300人の患者さんの大腸内視鏡検査を施行しています。
    患者さんの平均年齢は約50歳です。毎年・2年毎・3年毎に定期的に受診される患者さんが多いです。
    日帰りの内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術で検査当日に処置可能なごくごく早期がんから外科治療適応の進行がんまで含め、大腸がんは3%前後の患者さんに見つかります。40歳からは、特に自覚症状が無くても3年毎の大腸内視鏡検査を推奨しています。ごく少数ですが20代の患者さんにも、外科治療適応の進行大腸がんを見つけています。
    お腹の違和感・お尻からの出血・お通じの乱れなどがあれば、20代後半・30代でも、大腸内視鏡検査を推奨しています。
    こんな症状があれば大腸がんかも。
    検査を受けないのも不安、検査を受けるのも不安、出来るだけ早く、大腸内視鏡検査を受けましょうね。

  • 本当に便秘なの編

    毎日お通じがあれば便秘ではなくて、毎日お通じがなければ便秘だと思っている患者さんが多いです。
    毎日お通じがあってもコーヒーばかり飲んでいて息まないとでない硬めの便なら便秘です。
    2~3日に1回のお通じでもたっぷりと水分補給が出来ていて息まなくてもでるすこし軟らかめの便なら便秘ではありません。
    排便回数が少ないのが便秘ではありません。
    硬い便でお腹やお尻に負担をかけている状態が便秘です。

    あなたは本当に便秘なの?

  • 大腸肛門病専門医編

    昭和15年に創設された『日本直腸肛門病学会』が、 昭和42年に『日本大腸肛門病学会』に改称され、平成元年から『専門医認定制度』が発足されました。

    大腸肛門病専門医に求められるのは、痔核・裂肛・痔瘻などの肛門疾患、直腸脱・直腸瘤などの直腸疾患、肛門周囲皮膚炎・毛巣洞などのその他の肛門疾患、便秘・過敏性腸症候群などの大腸機能障害、潰瘍性大腸炎・クローン病などの炎症性腸疾患、大腸がん・大腸ポリープなどの大腸肛門病の診断・治療の知識と大腸内視鏡検査の技術です。

    大腸肛門病専門医には3つあります。「Ⅰ:内科・放射線科系」・「Ⅱa:外科・大腸領域」・「Ⅱb:外科・肛門領域」の3つです。2014年現在、概算ですが、日本の医師は約30万人です。その中で、日本大腸肛門学会認定の大腸肛門病専門医は全国に約1600人です。その中で、肛門領域の専門医は全国に約300人です。

    「恥ずかしい」・「怖い」を乗りこえて、肛門科を受診するときは、肛門領域の専門医である大腸肛門病専門医(Ⅱb)のいる大腸肛門科を受診してくださいね。

  • 出血編

    お尻からの出血には、大腸からの出血と肛門からの出血があります。
    肛門からの出血の原因には、内痔核・裂肛・血栓性外痔核などがあります。

    【内痔核】排便時に軟らかいイボが出たり、出血(鮮血)することがあります。

    【裂肛】排便時に痛みが出たり、出血(鮮血)することがあります。

    【血栓性外痔核】排便と関係なく腫れ(硬いしこり)と痛みが出て、まれに出血(鮮血)することがあります。

    肛門からの出血の評価には、丁寧な指診・触診と肛門鏡(肛門の中を見る内視鏡)や吸角(肛門の脱出を見る吸引器)などが必要です。
    大腸からの出血には大腸がん・大腸ポリープ・潰瘍性大腸炎・クローン病などがあります。

    【大腸がん・大腸ポリープ】血便が出たり、出血(暗黒色・暗赤色・鮮血などさまざま)することがあります。しだいに悪くなる便秘や腹部不快感・腹満・腹痛をともなうことがあります。

    【潰瘍性大腸炎】粘液まじりの血便が出たり、下痢をともなうことが多いです。

    【クローン病】下痢をくりかえしたり、出血(鮮血)したり、微熱・体重減少などをともなうことが多いです。

    大腸からの出血の評価には、大腸内視鏡検査(大腸の中を見る内視鏡・いわゆる大腸カメラ)が必要です。
    その他にも、細菌性腸炎・薬剤性腸炎・アメーバ赤痢など、お尻から出血する病気はたくさんあります。

  • 大腸がん編

    日本人の大腸癌罹患率・死亡数が増えています。2018年の統計で日本人の癌罹患率で大腸癌は男性で3位・女性で2位です。さらに、2019年の統計で日本人の癌死亡数で大腸癌は男性の3位・女性の1位となっています。

    食生活の欧米化による高脂肪・高エネルギー食や食物繊維・炭水化物の摂取不足に伴う腸内環境の悪化、現代社会のストレスに伴う心と体の免疫力の低下、アルコールの摂取による活性酸素の増加に伴うDNAの合成・修復に必要な葉酸の破壊、喫煙に伴う有害物質の摂取(喫煙者の大腸癌死亡率は非喫煙者の1.4倍)、肥満によるインスリン分泌過剰に伴う癌細胞の増殖、便秘による腸管蠕動の低下に伴う発癌性物質との接触時間の増加などが大腸癌の原因と言われています。

    特に女性では、もともと便秘気味の方が多いことや、肛門からの出血で医療機関を受診する恥ずかしさから発見が遅れることで、死亡率が高いのではないかと考えられています。

    ほとんどの大腸癌は腺腫(良性ポリープ)として生まれたものが腺腫内腺癌(悪性ポリープ)へと成長したものです。定期的大腸内視鏡検査で腺腫として生まれたものを処理できれば、ほとんどの大腸癌は予防できます。わずかに腺腫から発生しないデノボ癌と呼ばれるがんもありますが、大腸癌は早期に発見できれば治りやすい癌のひとつです。

    わたしのクリニックでは、『心と体にやさしい大腸肛門病診療』を理念に、検査前・検査中・検査後も含め『恥ずかしくない』・『痛くない』を心掛ける大腸内視鏡検査を行わせていただいております。

  • 便秘症と過敏性腸症候群編

    便秘の原因はさまざまです。
    大腸がんなどが原因の器質性便秘や基礎疾患が原因の症候性便秘や薬剤が原因の薬剤性便秘よりも、水分や食物繊維の不足が原因の食事性便秘の可能性が高いです。
    患者さんの年齢層が比較的若いこともあるのでしょうが、わたしの患者さんには弛緩性便秘や直腸性便秘の患者さんは少ない印象です。

    過敏性症候群は心のストレスや体の疲れなどから自律神経のバランスが乱れた際に大腸の蠕動が亢進する体質です。
    ほとんどの患者さんは下痢・腹痛・腹満・腹鳴・残便感などで悩んでいます。
    一番難しいのは、過敏性腸症候群の体質に食事性便秘が加わった患者さんの痙攣性便秘です。
    極端に水分が不足していると便秘・腹痛・腹満・腹鳴・残便感だけで下痢がないこともあります。
    このことから便症の治療のはじめの一歩は必要十分な水分摂取だと考えます。
    水分摂取だけで便秘が改善するわけではありませんが水分不足のままでは便秘は改善しませんね。

  • 痛み編

    肛門の痛みの原因には、裂肛・肛門周囲膿瘍・血栓性外痔核・かんとん痔核などがあります。

    【裂肛】排便時に痛みが出たり、出血(鮮血)することがあります。

    【肛門周囲膿瘍】急に腫れて排便と関係なく痛みをともないます。やぶれて膿がでると痔瘻です。

    【血栓性外痔核】突然腫れて排便と関係なく腫れ(硬いしこり)と痛みが出て、まれに出血(鮮血)することがあります。

    【かんとん痔核】排便時に軟らかいイボが出て、戻らなくなり腫れと強い痛みをともないます。

    肛門の痛みの評価には、丁寧な指診・触診と肛門鏡(肛門の中を見る内視鏡)などが必要です。
    その他にも、直腸肛門痛など、肛門が痛む病気はたくさんあります。

  • 肛門の診察編

    まずは、問診票を記入していただきます。主訴・基礎疾患・お通じの状態などを確認させていただきます。
    混雑時でなければ問診票を見ながら看護師の予診もあります。問診票・予診を参考に先生の診察が始まります。肛門鏡でお尻の状態を確認した後、先生から説明があります。痔の原因・現在の状態・今後の治療など詳しく説明させていただきますね。

     

  • 大腸ポリープ編

    大腸がんと大腸ポリープの関係
    大腸にできたイボのようなものを大腸ポリープと呼びます。大腸ポリープは、おおきく『非腫瘍性ポリープ』と『腫瘍性ポリープ』の2つに分けることができます。『非腫瘍性ポリープ』には、炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病)や感染性腸炎などによる『炎症性ポリープ』と加齢などに伴う『過形成性ポリープ』などがあります。これらのポリープが大腸がんになる可能性はほとんどありません。『腫瘍性ポリープ』には、『腺腫性ポリープ』などの良性腫瘍と『腺腫内腺がん(早期がん)』などの悪性腫瘍があります。『腫瘍性ポリープ』の80~90%は、良性腫瘍です。大腸がんのおおくは腺腫から『腺腫内腺がん』として発生します。数%ですが、『デノボがん』と呼ばれる腺腫から発生しないがんもあります。また、家族性大腸腺腫症(大腸腺腫性ポリポーシス)や遺伝性非ポリポーシス大腸がんなどの遺伝性の大腸がんもあります。

    大腸ポリープの3つの切除法
    1、ホットバイオプシー(Hot biopsy)
    5mm以下の小さいポリープを高周波電流の流れる生検鉗子で摘みとります。
    2、ポリープ切除術(Polypectomy)
    首のあるポリープ(有茎性ポリープ)を高周波の流れるループ状のワイヤー(スネア)で
    縛り切除します。
    3、粘膜切除術(EMR/Endoscopic mucosal resection)
    2cm以下の首のないポリープ(無茎性ポリープ)をポリープの下の粘膜下層に注射針で
    生理食塩水などを注入して浮かせたうえで、スネアで縛り切除します。

    いずれの切除法でも、治療後に約2000人に1人の穿孔(腸に穴があくこと)・約1000人に1人の出血などの合併症のリスクがあります。ポリープのサイズが大きいものほど、合併症のリスクは高くなります。また、一部の施設では、2cm以上の無茎性ポリープに対しても、粘膜下層剥離術(ESD/Endoscopic submucosal dissection)と言う切除法も行われています。

    おおくの大腸がんは腺腫から発生します。また、2cm以下の腺腫であれば、ホットバイオプシー・ポリープ切除術・粘膜切除術で切除可能です。そうなるとデノボがん以外のほとんどの大腸がんは定期的大腸内視鏡検査で予防できますね。

  • 4つの便秘症編

    機能性便秘には、食事性便秘・弛緩性便秘・直腸性便秘・痙攣性便秘があります。
    食事性便秘は、食物繊維の不足から糞便量が少なくなり排便回数も少なくなり、水分の不足から硬い糞便になる便秘です。
    弛緩性便秘は、大腸の蠕動と緊張の低下から糞便の大腸通過時間が遷延し、過度の水分の吸収から硬い糞便になる便秘です。
    直腸性便秘は、直腸肛門反射の低下に伴う便意の認知障害から糞便の直腸滞在時間が遷延し、過度の水分の吸収から硬い糞便になる便秘です。
    痙攣性便秘は、左側大腸の緊張の亢進に伴う大腸攣縮から糞便の大腸通過時間が遷延し、過度の水分の吸収から硬い糞便になる便秘です。
    つまり、いろんな原因で糞便が硬くなるのが便秘症です。大腸がんなどに伴う大腸狭窄などの器質的障害が原因の器質性便秘や全身性疾患や代謝性疾患などが原因の症候性便秘や薬剤の副作用などが原因の薬剤性便秘など、本質的に機能性便秘ではない便秘もあります。

    これらの評価には、詳しい問診・投薬歴の確認・大腸内視鏡検査などが必須と考えます。
    これらが原因の場合には、原疾患の治療や原因薬剤の減薬や休薬も必要です。

  • 肛門鏡と吸角編

    肛門鏡は肛門の中を見るための器具です。人差し指で潤滑ゼリーを塗りながら肛門を触診した後、肛門鏡を挿入し肛門の中を見ます。患者さんもモニターで痔核(いぼ痔)や裂肛(きれ痔)を見ることができます。

    吸角は繰り返し脱出しているような痔核(いぼ痔)を吸引して脱出させることで脱出の程度などを評価するための器具です。が、最近は排便後や怒責後の脱出した状態を自撮り画像で確認できるので、登場機会が激減しています。

    以前からの脱肛でお悩みの患者さんは、脱出した状態の自撮り画像を確認させていただけると診断にとても役立ちます。
    ご協力よろしくお願いしますね。

  • 食事性便秘の治療編

    食事性便秘の治療のはじめの一歩は排便頻度に対して必要十分な水分を摂取することです。
    患者さんには目安は毎日お通じがある方でも最低1000ml・3日1回のお通じの方なら最低1500mlは摂取してくださいと説明しています。
    カフェインを含む飲みものは利尿作用があるため、水分摂取量はカフェインを含まない飲みもの(水・麦茶・スポーツ飲料など)・カフェインを含む飲みもの(緑茶・ほうじ茶など)・たくさんのカフェインを含む飲みもの(コーヒー・紅茶など)で分類して計算してもらっています。

    「お通じのための水分摂取量=カフェインなし+カフェイン含む×0.5-カフェイン多い」

    つまり、白湯1000mlとコーヒー500mlなら水分摂取量500mlって感じです。
    また、お仕事やジムやサウナなどでの発汗量に関してはこれとは別にスポーツ飲料で補わないといけません。
    食物繊維の摂取や大腸の蠕動運動に問題がなくても、相対的水分不足が原因で便秘の方がたくさんいます。
    水分摂取バランスの改善だけで、1日3回~3日1回程度、息まないでもするっと出る排便なら便秘ではありません。
    4日1回でも息まないでもするっと出れば安心してください。便秘ではありません。
    それでも、排便頻度を改善したい場合は食物繊維を摂取してください。
    極端にバランスの悪い食事をしていなければ、現在の食生活はそのままで、オートミール系を毎日60g/日だけ追加してくださいと説明しています。
    これでだいたい今までのペースから1日だけ排便頻度が改善すると思います。水分や食物繊維の摂取に問題がなくても水分吸収が良すぎる方には酸化マグネシウムなどの緩下剤が必要です。
    また、食物繊維の摂取量にもよりますが、2~3日間排便がなければ頓服での刺激性下剤の服用が必要なこともあります。
    いずれにしても、食事性便秘の治療のはじめの一歩は水分バランスの改善です。
    水分バランスの改善だけで便秘が改善するわけではありませんが、水分バランスの改善なしに健康な排便習慣の獲得は難しいものと考えます。

  • 肛門の解剖編

    直腸さんは、どんなうんちさんが来たのかを括約筋さんに知らせてくれます。
    便秘などで負担がつづくと、たるんで直腸粘膜脱・直腸脱になります。

    内括約筋さんは、いつもお尻を閉めてくれています。
    直腸さんから知らせを受けると、お尻を開けてうんちさんを通してあげます。

    外括約筋さんは、おならやゆるいうんちさんなどを我慢するときにお尻を閉めてくれます。

    肛門管さんは、お尻の出口です。硬いうんちさんなどによるきれ痔の被害者です。

    内痔静脈叢ちゃんは、内痔核の赤ちゃんです。
    便秘などで無理がたたると、大きくなって内痔核になります。

    外痔静脈叢ちゃんは、外痔核の赤ちゃんです。
    便秘などで急に負担がかかると、急に腫れて血栓性外痔核になります。

    肛門腺ちゃんは、肛門周囲膿瘍・痔瘻の赤ちゃんです。
    肛門陰窩さんから、細菌が入って感染すると肛門周囲膿瘍・痔瘻になります。

  • 脱出編

    肛門からの脱出の原因には、内痔核・内外痔核・かんとん痔核・直腸脱・直腸粘膜脱などがあります。

    【内痔核】排便時に軟らかいイボが出たり、出血(鮮血)することがあります。

    【内外痔核】排便と関係なく軟らかいイボが肛門に挟まっていて、括約筋不全をともなうことがあります。

    【かんとん痔核】排便時に軟らかいイボが出て、戻らなくなり腫れと強い痛みをともないます。

    【直腸脱・直腸粘膜脱】排便時に直腸の全周や一部が出たり、括約筋不全をともなうと排便時以外にも出ることがあります。

    肛門の脱出の評価には、丁寧な指診・触診と肛門鏡(肛門の中を見る内視鏡)や吸角(吸角:肛門の脱出を見る吸引器)などが必要です。
    その他にも、直腸ポリープ・慢性裂肛にともなう肛門ポリープなど、肛門から脱出する病気はたくさんあります。

  • お尻の三大疾患編

    痔核は便秘などで肛門の開閉に大切な静脈叢(静脈の集まり)などのクッション組織が大きくなり、
    脱出・出血・腫れ・痛みなどの原因となる病気です。
    ゆっくりと肛門の内側にできて、脱出・出血などの原因となるのが内痔核です。
    脱出がつづくと、痔核発作・嵌頓痔核となり強い腫れと痛みを伴います。
    急に肛門の外側にできて、腫れ・痛みなどの原因となるのが(血栓性)外痔核です。

    裂肛は便秘の硬い便や下痢の水便などで肛門に傷ができる病気です。
    排便時の痛みと出血が特徴です。新しく軟らかい傷が急性裂肛です。古く硬い傷は慢性裂肛です。

    肛門周囲膿瘍は肛門周囲の肛門腺に細菌が感染し膿がたまり、
    腫れ・痛みなどの原因となる病気です。
    肛門周囲膿瘍の約半分が感染巣が残り痔瘻(膿のトンネル)となります。

     

  • 弛緩性便秘・直腸性便秘の治療編

    加齢や刺激性下剤の乱用が原因で動きの悪い弛んだ大腸になって糞便の大腸通過時間が長くなることで糞便が硬くなる便秘が弛緩性便秘です。
    食物繊維の摂取不足と相対的な水分摂取不足からの食事性便秘を弛緩性便秘と勘違いしている患者さんがたくさんいます。
    いずれにしても、2~3日間排便がなければ刺激性下剤の適応となります。刺激性下剤の乱用が弛緩性便秘の原因となるので刺激性下剤は毎日内服しないでください。
    2~3日間排便がなかった時の頓服で反応便が下痢なら食事性便秘の改善が必須です。気を付けてくださいね。

    加齢や便意の我慢の繰り返しが原因で直腸の感覚が鈍って便意が鈍くなる便秘が直腸性便秘です。
    ラムネのビー玉みたいに直腸のコロコロ便などが出しにくい時は炭酸ガス座薬や浣腸の出番です。

  • 腫れ・しこり編

    肛門の腫れ・しこりの原因には、内外痔核・かんとん痔核、血栓性外痔核、肛門周囲膿瘍などがあります。

    【内外痔核】排便と関係なく軟らかいイボが肛門に挟まっていて、括約筋不全をともなうことがあります。

    【かんとん痔核】排便時に軟らかいイボが出て、戻らなくなり腫れと強い痛みをともないます。

    【血栓性外痔核】排便と関係なく腫れ(硬いしこり)と痛みが出て、まれに出血(鮮血)することがあります。

    【肛門周囲膿瘍】急に腫れて排便と関係なく痛みをともないます。やぶれて膿がでると痔瘻です。

    肛門の腫れ・しこりの評価には、丁寧な指診・触診と肛門鏡(肛門の中を見る内視鏡)や吸角(肛門の脱出を見る吸引器)などが必要です。
    その他にも、慢性裂肛にともなう肛門皮垂(見張り疣)など、肛門が腫れる病気はたくさんあります。

  • 痔核(いぼ痔)編

    こっそりいぼ痔さん(Ⅰ度内痔核)は、内痔静脈叢が少し大きくなったものです。
    ほとんどの場合は脱出・脱出感・違和感を感じることはありません。
    ごく稀に出血することはありますが、保存的加療で治ります。
    もちろん、注射療法や手術の適応もありません。
    しかも、ほとんどのおとなのお尻で、こっそりいぼ痔さんに出会えますよ。

    やっぱりいぼ痔さん(Ⅱ度内痔核)は、内痔静脈叢が大きくなって、
    排便時に脱出するようになったものですが、自然に戻ります。
    脱出感・違和感を感じることがあります。
    出血することもありますが、ほとんどは保存的加療で治ります。
    もちろん、ほとんどは注射療法や手術の適応もありません。
    保存的加療で症状に改善のない時には、注射療法や手術が必要となるので、
    やっぱりいぼ痔さんと呼んであげましょうね。

    しっかりいぼ痔さん(Ⅲ度内痔核)は、内痔静脈叢が大きくなって、
    排便時に脱出するようになったもので、自然に戻りません。脱出・脱出感・違和感を感じます。
    出血することもあります。戻してあげないと、痔核発作・嵌頓痔核になって、強い痛みを伴います。
    保存的加療で治らないものもあります。
    保存的加療で治らないものには、注射療法や手術が適応となるので、
    しっかりいぼ痔さんと呼んであげましょうね。

    いっつもいぼ痔さん(Ⅳ度内痔核)は、内外痔核とも呼ばれます。内痔静脈叢が大きくなって、
    外痔静脈叢と一緒になったものです。いつも脱出していて、戻そうとしても戻りません。
    脱出・脱出感・違和感を感じないこともあります。出血することもあります。
    ほっておくと肛門括約筋不全の原因になります。保存的加療では治りません。
    また、注射療法の適応もありません。手術の適応となります。
    が、手術を受けるかどうかは患者さんが決めることです。
    いっつもいぼ痔さんと呼んであげましょうね。

    むりむりいぼ核さん(嵌頓痔核)は、痔核が脱出し戻らなくなったものです。
    排便時に軟らかいいぼが出て、戻らなくなり腫れとつよい痛みをともないます。
    痛みで括約筋が緊張しすぎて強く絞まるので、ますます痛いです。
    いぼが壊死したり、出血することもあります。
    はじめてなら、保存的加療で治ることもあります。が、手術が必要となることも多いです。
    手術の適応になるかならないか、強い痛みの中で説明されるので、
    それどころではないので、むりむりいぼ痔さんと呼んであげましょうね。

    ぐりぐり外痔核さん(血栓性外痔核)は、急に外痔静脈叢が大きくなって、
    排便と関係なく腫れと痛みがあります。
    まれに出血することもあります。が、保存的加療で治ります。
    もちろん、注射療法や手術の適応もありません。
    保存的加療で、数日間で症状は改善し、数週間で治ります。
    おすすめはしませんが、血栓摘出術も可能です。
    腫れてしこりになるので、ぐりぐり外痔核さんと呼んであげましょうね。

  • 3つの過敏性腸症候群編

    心のストレス・体の疲労・ホルモンの乱れなどに伴う自律神経のバランスの乱れからセロトニン分泌が亢進し、S状結腸・直腸の蠕動が亢進する体質が過敏性腸症候群です。
    基本的には蠕動亢進に伴う下痢・しぶり腹(腹痛・腹満・腹鳴・残便感など)が主な症状ですが、極端な蠕動亢進に伴う攣縮からコロコロ便になることもあります。
    過敏性腸症候群と食事性便秘がミックスされると腸の動きが良くても便秘・腹満・残便感が主な症状となることもあります。
    油っこいものやにんにくなどの刺激物だけでなく、ごぼうなどのしっかりした食物繊維の摂取は極端な蠕動亢進の原因になります。
    注意しましょうね。

  • 粘液・膿編

    お尻からの粘液・膿には、大腸からの粘液と肛門からの粘液・膿があります。
    肛門からの粘液・膿の原因には、内外痔核・痔瘻・直腸脱・直腸粘膜脱などがあります。

    【内外痔核】排便と関係なく軟らかいイボが肛門に挟まっていて、括約筋不全をともなうことがあります。

    【痔瘻】肛門周囲膿瘍がやぶれて膿が出ると痔瘻です。腫れて痛みをともうことがあります。

    【直腸脱・直腸粘膜脱】排便時に直腸の全周や一部が出たり、括約筋不全をともなうと排便時以外にも出ることがあります。

    肛門からの粘液・膿の評価には、丁寧な指診・触診と肛門鏡(肛門の中を見る内視鏡)や吸角(肛門の脱出を見る吸引器)などが必要です。
    大腸からの粘液・膿の原因には、過敏性腸症候群・大腸がん・潰瘍性大腸炎・クローン病などがあります。

    【過敏性腸症候群】便秘や下痢をくりかえしたり、排便後に軽快する腹痛をともなうことが多いです。

    【大腸がん】血便が出たり、出血(暗黒色・暗赤色・鮮血などさまざま)することがあります。しだいに悪くなる便秘や腹部不快感・腹満・腹痛をともなうことがあります。

    【潰瘍性大腸炎】粘液まじりの血便が出たり、下痢をともなうことが多いです。

    【クローン病】下痢をくりかえしたり、出血(鮮血)したり、微熱・体重減少などをともなうことが多いです。

    大腸からの粘液・膿の評価には、大腸内視鏡検査(大腸の中を見る内視鏡・いわゆる大腸カメラ)が必要です。
    その他にも、肛門周囲皮膚炎など、お尻から粘液が出る病気はたくさんあります。

  • 裂肛(きれ痔)編

    新米きれ痔さん(急性裂肛)は、便秘の硬い便や下痢の水便などで、肛門管さんにできた新しく軟らかい傷です。排便時に痛みが出たり、出血することがあります。ほとんどは保存的加療で治ります。もちろん、手術の適応もありません。再発の予防にはお腹とお尻にやさしいお通じが大切です。
    便秘や下痢を繰り返していると、新米きれ痔さんは古株きれ痔さんになっちゃいますよ。

    古株きれ痔さん(慢性裂肛)は、便秘や下痢の繰り返しで、肛門管さんにできた古く硬い傷です。排便時に痛みや出血をともないます。ほっておくと肛門狭窄の原因になります。肛門ポリープ・瘢痕形成・見張り疣・肛門狭窄を伴うものでも、排便習慣の改善と保存的加療で、症状が軽快すれば、手術の適応はありません。排便習慣の改善と保存的加療で、症状が改善しなければ、手術の適応となります。肛門ポリープさんや見張り疣さんを引き連れているので、古株きれ痔さんはお局きれ痔さんかもしれませんね。古株きれ痔さん(慢性裂肛)の傷から細菌が感染すると見張り疣さんに膿がたまって、Ⅰ型痔瘻さんになります。

    温水洗浄便座の水圧がきれ痔さん(裂肛)の原因になることもあります。

    新米きれ痔さんを古株きれ痔さんに格上げしないように、排便習慣の改善を心掛けましょうね。

     

  • 過敏性腸症候群の治療編

    わたしの患者さんには、過敏性腸症候群だけの患者さんと過敏性腸症候群&食事性便秘の患者さんがいます。
    過敏性腸症候群&食事性便秘の患者さんは、排便ペースに対して充分な水分を摂取することから治療を始めます。
    水分摂取の改善後に硬い便がなくなれば、過敏性腸症候群だけの患者さんと一緒ですからね。過敏性腸症候群の患者さんの主な症状は、S状結腸・直腸の過剰な蠕動に伴う残便感・腹鳴・腹満・腹痛などのしぶり腹です。
    下痢・しぶり腹ならイリボー、しぶり腹だけなら桂枝加芍薬湯が第1選択となります。
    いずれも、過剰な蠕動を抑えるお薬です。桂枝加芍薬湯を飴の粉で薄めた小建中湯も選択肢の1つです。
    また、減っているであろうビフィズス菌の補充のためビオフェルミンも加えます。
    これらのお薬が効いてしぶり腹が改善した結果、排便ペースがスローダウンした時は水分摂取量を増やさないと硬い便になることもあります
    気をつけてくださいね。

  • 下痢・腹痛編

    くりかえす下痢・腹痛・腹鳴・腹満の原因には、過敏性腸症候群・大腸がん・潰瘍性大腸炎・クローン病などがあります。

    【過敏性腸症候群】便秘や下痢をくりかえしたり、排便後に軽快する腹痛をともなうことが多いです。

    【大腸がん】血便が出たり、出血(暗黒色・暗赤色・鮮血などさまざま)することがあります。しだいに悪くなる便秘や腹部不快感・腹満・腹痛をともなうことがあります。

    【潰瘍性大腸炎】粘液まじりの血便が出たり、下痢をともなうことが多いです。

    【クローン病】下痢をくりかえしたり、出血(鮮血)したり、微熱・体重減少などをともなうことが多いです。

    くりかえす下痢の評価には、大腸内視鏡検査(大腸の中を見る内視鏡・いわゆる大腸カメラ)が必要です。
    その他にも、腸結核・アメーバ赤痢など、くりかえし下痢する病気はたくさんあります。

  • 痔瘻(あな痔)編

    肛門陰窩さんから細菌が入って、
    肛門腺ちゃんに感染し膿がたまると、肛門周囲膿瘍さんになります。
    外側に広がり腫れ・痛みをともなうものが、おちびの肛門周囲膿瘍さん(低位痔瘻)です。
    内側に広がり肛門や肛門の奥の違和感・痛みをともなうものが、
    のっぽのかくれ肛門周囲膿瘍さん(高位痔瘻)です。保存的加療では治りません。
    すぐに応急処置として切開排膿術(膿を出す手術)が必要となります。
    ほっておいて感染が重症化すると敗血症(命にかかわる感染症)などの原因となることもあります。
    適切な切開排膿術であれば、手術前より痛みは明らかに改善します。

    肛門周囲膿瘍さんが自然排膿したり切開排膿術を受けたりしてできた、
    トンネル状の感染ルートが痔瘻さん(あな痔)です。
    裂肛の傷から感染し、皮下の浅いところに膿がたまりできたのが、Ⅰ型痔瘻さんです。
    肛門陰窩から感染し、内外括約筋の間に膿がたまりできたのが、Ⅱ型痔瘻さんです。
    肛門陰窩から感染し、内外括約筋の外側に膿がたまりできたのが、Ⅲ型痔瘻さんです。
    肛門陰窩から感染し、骨盤側に膿がたまりできたのが、Ⅳ型痔瘻さんです。
    保存的加療では治りません。根治のためには、必ず手術が必要となります。
    長期的には痔瘻癌などの発症のリスクもあります。痔瘻癌の予後は不良です。
    痔瘻になれば、必ず手術を受けてください。また、痔瘻があれば、クローン病の疑いもあります。
    多発する痔瘻やなかなか治らない痔瘻(再発する痔瘻)があれば、
    大腸内視鏡検査も受けてくださいね。

  • 直腸脱・直腸粘膜脱編

    こっそり直腸粘膜脱(症候群)さんは、過度の努責(長く・強くきばる)の繰り返しから前側の
    直腸粘膜がたるみ、残便感・頻便感などの原因となる病気です。残便感・頻便感などから、
    排便時以外の努責を繰り返すと炎症を起こし、ただれて出血したり、潰瘍が出来ることも
    あります。
    過度の努責の中止・生活指導・食事指導・排便指導と軟膏・内服などの保存的加療で効果
    がなければ、手術などが必要となることもあります。患者さん自身が、直腸粘膜脱について
    理解することも大切です。残便感・頻便感の原因が分からないことが多いので、こっそり直腸
    粘膜脱(症候群)さんですね。脱出するようになるとやっぱり直腸粘膜脱さんですね。

    やっぱり直腸粘膜脱さんは、排便時に直腸粘膜の一部が脱出して、残便感・頻便感などの
    原因となる病気です。保存的加療では治りません。きっちり治すには手術が必要となります。
    が、保存的加療で症状が改善すれば、手術を受けるかどうかは患者さんが決めることです。
    脱出をともなう、残便感・頻便感なので、やっぱり直腸粘膜脱さんですね。

    しっかり直腸脱さんは、排便時に直腸粘膜の全周が脱出して、脱出・出血・便失禁などの原因と
    なる病気です。保存的加療では治りません。きっちり治すには手術が必要となります。ひどくな
    ると立ったり歩いたりするだけで脱出します。脱出がつづくと括約筋さんが弱って肛門括約筋
    不全になります。が、手術を受けるかどうかは患者さんが決めることです。
    すぐに脱出し、あるいは脱出したままで、括約筋さんたちを押しのけて、肛門括約筋不全の
    原因となるのが、しっかり直腸脱さんですよ。

  • 痔の原因編

     

    痔は生活習慣病です。原因となる生活習慣が分かれば予防も可能です。また、お尻にやさしい生活習慣は健康維持にも役立ちます。

    【二足歩行】二足歩行は人を進化させましたが、肛門のうっ血から痔を生みました。二足歩行はやめられません、痔と上手く付き合いましょう。

    【便秘】硬い便にともなう過度のいきみは痔核(いぼ痔)の原因になります。また、硬い便は裂肛(きれ痔)の原因にもなります。

    【下痢】激しい下痢の繰り返しは痔核(いぼ痔)・裂肛(きれ痔)の原因になります。また、下痢にともなう肛門陰窩から肛門腺への細菌感染は痔瘻(あな痔)の原因にもなります。

    【排便時間が長い】洋式・和式を問わず、トイレに長い時間(5分以上)座っていると、肛門のうっ血から痔核(いぼ痔)の原因になります。

    【暴飲暴食】食べ過ぎ・飲み過ぎによる腸内環境の乱れやお通じの乱れはあらゆる痔の原因になります。

    【アルコール摂取】アルコールの摂りすぎによる肛門のうっ血は痔核(いぼ痔)の原因になります。また、アルコールにともなう下痢はあらゆる痔の原因にもなります。

    【香辛料の摂りすぎ】消化されずに排泄される香辛料は、肛門の粘膜を刺激し、痔核(いぼ痔)・裂肛(きれ痔)の原因となります。香辛料にともなう下痢はあらゆる痔の原因にもなります。

    【食物繊維不足】食物繊維不足やバランスの悪い摂取は、お通じの乱れ(便秘)となり、あらゆる痔の原因になります。

    【ストレス】ストレスや疲労は、全身の血行を悪くして、お通じの乱れ(便秘・下痢)となり、あらゆる痔の原因になります。

    【座りっぱなし・立ちっぱなし】長時間の座りっぱなしや立ちっぱなしは、肛門のうっ血から痔核(いぼ痔)の原因となります。

    【体の冷え】体の冷えは、全身の血行を悪くして、痔核(いぼ痔)の原因となります。体の冷えはお通じの乱れ(便秘・下痢)となり、あらゆる痔の原因にもなります。

  • 痔瘻(あな痔)編

  • 裂肛(きれ痔)編

     

  • 痔核(いぼ痔)編

  • 保存的加療編

    手術だけが痔の治療では、ありません。痔は生活習慣病です。ほとんどの痔は、内服薬と外用薬の組み合わせと生活習慣の改善で治ります。また、生活習慣の改善は痔の再発の予防にもなります。お腹とお尻にやさしい生活習慣を心掛けましょう。

    出血・痛み・脱出など、痔が疑われる症状の原因が、大腸がん・大腸ポリープ・炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病)などの大腸の病気である可能性もあります。大腸内視鏡検査による確認も必要です。

    症状の原因が痔であることが確認できれば、保存的加療を始めます。保存的加療を続けても、症状に改善がなければ、注射療法や手術も考えます。

    痔のお薬には、内服薬と外用薬があります。内服薬には、出血・痛み・腫れなどの症状を抑えるお薬と便をやわらかくするお薬などがあります。軟膏・坐薬などの外用薬には、出血・痛み・腫れなどの症状を抑える効果と潤滑薬として便をスムーズに送り出す効果があります。

    生活習慣の改善のため、生活指導(立ちっぱなしや座りっぱなしに注意・毎日の運動が大切・毎日の入浴が大切など)・食事指導(水分や食物繊維の摂取が大切・刺激物の摂取に注意など)・排便指導(便秘や下痢に注意・トイレは5分以内が大切)も行います。

    早めの受診であれば、ほとんどの痔はお薬と生活習慣の改善で治ります。また、生活習慣の改善は、痔の再発を予防します。痔を疑う症状があれば、早めに専門医の診察を受けてください。また、大腸の病気にも気をつけてくださいね。

  • 痛みの原因と痛くない理由編

    腸が伸びることによる痛み・腸が張ることによる痛み・腸が曲がっていることによる痛みは、ジェット風船をイメージすると分かりやすいです。空気が入って長く張った状態のジェット風船をひねったりしたら割れますよね。
    空気が抜けて短く萎んだ状態のジェット風船ならひねっても大丈夫ですよね。大腸も同じです。しっかり脱気していれば内視鏡が動いているのは分かっても軸保持短縮法で挿入できれば違和感はあっても痛みはありません。
    それでも痛みを感じるケースもあります、過緊張や過敏性腸症候群などから大腸の蠕動運動のコントロールが難しく検査中も自発性で周期性のキリキリした蠕動痛を感じるケース・過緊張や不穏などから怒責(いきみ)のコントロールが難しく自分の押し出そうとする力を押されている痛みと感じるケースです。
    また、この悪循環の結果、数メートルの長さの小腸から40~80cmの大腸に空気が移動してくると、内視鏡での脱気が難しくなります。敏感な方は、痛くなるかも・ガスや便が漏れそうかもと感じやすいですが、リラックスして体の力を抜いていただければ、ほとんど痛みはありませんよ。

  • 注射療法(ALTA硬化療法)編

    脱出する内痔核に硫酸アルミニウムカリウム水和物とタンニン酸を有効成分と
    する注射薬を注射することで、脱出や排便時出血を改善し、痔核を硬化・退縮
    させるのがALTA硬化療法です。手術と比べて、治療後の疼痛・出血などの頻
    度や程度が軽いのがメリットですが、再発率が高いのがデメリットです。
    注射直後から痔核は縮小し出血も改善しますが、痔核の硬化・退縮には1~2
    か月を要します。また、組織レベルでの変化は半年ほど続きます。

    脱出する内痔核がALTA硬化療法の適応ですが、器質化を伴う内痔核や外痔核
    を伴う内外痔核は適応外です。内痔核を痔核上極部粘膜下層・痔核中央部粘膜
    下層・痔核中央部粘膜固有層・痔核下極部粘膜下層の4つのエリアに分けて注
    射します(四段階注射法)。四段階注射法は難易度と合併症回避の観点から、
    内痔核治療法研究会の四段階注射法講習会を受講した肛門領域に精通した
    医師にのみ許された手技です。

    硫酸アルミニウムカリウム水和物による、血管透過性の亢進は血液を濃縮し
    上直腸動脈から内痔静脈叢への血流を減少・停止することで、速やかに痔核
    を縮小し出血を改善します。また、硫酸アルミニウムカリウム水和物は、炎症を
    惹起し炎症の修復に伴う肉芽形成と繊維化で、痔核を硬化・退縮させ、脱出や
    出血を消失させます。
    タンニン酸は、過度の急性炎症を抑制することで、硫酸アルミニウムカリウム
    水和物による組織障害を軽減します。

    主な副作用として、
    発熱(7%)・血圧低下(3%)・頭痛(2%)・嘔気(2%)・食欲不振(2%)
    などがあります。

    また、投与後合併症としては、
    肛門部硬結(78%)肛門部疼痛(48%)・排便困難(21%)
    などがあります。

  • 本当に痛くないの編

    みつみや大腸肛門クリニックでは、はじめて大腸内視鏡検査を受けていただく患者さんにアンケートへのご協力をお願いしています。
    進行大腸がんに伴う大腸狭窄や過換気症候群などに伴う自発痛の患者さんなど、年間数名はアンケート除外とさせていただいています。アンケートではFace Pain Scaleを用いてイラストの表情と簡単なコメントから痛かったのか痛くなかったのかを答えていただいています。
    アンケート結果では、ほとんどの患者さんから「痛みなし」・「ほとんど痛くない」・「そんなに痛くない」との評価をいただいています。

  • 痔核根治手術(分離結紮法)編

    本間棗軒の「瘍科秘録」に記載のある華岡青洲の痔核結紮術に準じた痔核根治手術です。

    術後の障害が少ないこと、術後の瘢痕が柔らかいことが特徴です。

     

    手術方法

    1 局所麻酔薬(0.5%キシロカイン)を患部と患部周囲に注射します。

    2 内痔核を鉗子でつまみ、肛門外に脱出させます。

    3 内痔核の内側から外痔核の外側に針で2本の黒い絹糸を縦軸方向に通します。

    4 痔核組織を緊縛するように2本の黒い絹糸を横軸方向に結紮します(分離結紮)。

    5 分離結紮を2回行い、痔核組織を切除します(分離結紮・切除)。

    6 結紮部より抹消の残存痔核組織は1~2週間で壊死脱落します。

    7 術後経過良好なら1~2か月で創傷治癒します。

     

    術後経過

    1 術後の痛みの感じ方には個人差があります。数日間の術後疼痛と数週間の軽い排便時痛が予想されます。

    2 術後は患部からの数日間の浸出液や軽い出血と数週間の軽い排便時出血が予想されます。

    3 術後の生活習慣や排便習慣が原因で予期せぬ肛門の腫れや創傷治癒の遷延を来たすことがあります。

     

  • これまでの実績(痛くない大腸内視鏡検査)編

     

    クリニックでは毎年約1300人の患者さんに全大腸内視鏡検査を行っています。
    患者さんの平均年齢は約50歳です。わたしが日帰りで処置している腺腫内腺がんも含め大腸がんの発見率は約3%です。
    放置すると大腸がんになる腺腫性ポリープの処置率は約40~45%です。また、潰瘍性大腸炎の発見率は約1~2%です。腺腫性ポリープの既往あり、1~3年毎に定期的に全大腸内視鏡検査を受けている患者さんにも500~1000人に1人はがん生まれがん育ちのデノボがんが見つかります。
    定期的に検査をしていない患者さんの大腸がん発見率が約3%、定期的に検査をしている患者さんの大腸がんの発見率が約0.1~0.2%です。定期的な全大腸内視鏡検査ですべての大腸がんを予防することはできませんが。
    デノボがん以外のほとんどの大腸がんの予防には期待できるものと信じています。

  • 診察の流れ編

    当院は完全予約制です。初診・再診ともに電話でのご予約が必要です。保険証・医療券などのお忘れなくご来院ください。初診の患者さんは問診票も記入していただきます。そのため、初診の患者さんは予約時間の15分前にご来院ください。

    当院の予約時間は受付予約時間です。わたしが独りですべての患者さんに対応しています。悩みの深い長い説明が必要な患者さんもいます。おおむね、予約時間から診察までの待ち時間は0~1時間ですが、悩み深い患者さんの多い日は診察前1~2時間の待ち時間となることもあります。お時間に余裕を持ってご来院ください。

    お通じでお悩みの患者さんには腹部の触診・聴診をさせていただくこともあります。大腸内視鏡検査や手術をご予約の患者さんには血液検査を受けていただきます。現在は、腹部レントゲン検査は行っておりません。

    完全予約制ですが自由診療のクリニックではないので、ひとりひとりの患者さんに30分の診察枠を確保しているわけではありません。再診で調子の良いときの診察時間は数分ですが、初診や調子の悪いときの診察時間は20~30分かかります。わたしのクリニックの完全予約制は午前中・午後の外来ともに15分に2名のご予約で受付していただき順番に診察させていただくイメージです。外来時間の中盤から後半は待ち時間が長くなる傾向があります。ご理解よろしくお願いします。

  • 裂肛根治手術(振分結紮法)編

    本間棗軒の「瘍科秘録」に記載のある華岡青洲の痔核結紮術にヒントを得た裂肛根治手術です。
    術後の障害が少ないこと、術後の瘢痕が柔らかいことが特徴です。

     

    手術方法

    1 局所麻酔薬(0.5%キシロカイン)を患部と患部周囲に注射します。

    2 肛門ポリープを鉗子でつまみ、裂肛組織を肛門外に脱出させます。

    3 肛門ポリープの内側から見張り疣の外側に針で2本の黒い絹糸を縦軸方向に通します。

    4 裂肛組織を緊縛するように2本の黒い絹糸を横軸方向に結紮します(振分結紮)。

    5 振分結紮を2回行い、裂肛組織を切除します(振分結紮・切除)。

    6 結紮部より抹消の残存裂肛組織は1~2週間で壊死脱落します。

    7 術後経過良好なら1~2か月で創傷治癒します。

     

    術後経過

    1 術後の痛みの感じ方には個人差があります。数日間の術後疼痛と数週間の軽い排便時痛が予想されます。

    2 術後は患部からの数日間の浸出液や軽い出血と数週間の軽い排便時出血が予想されます。

    3 術後の生活習慣や排便習慣が原因で予期せぬ肛門の腫れや創傷治癒の遷延を来たすことがあります。

     

  • 大腸内視鏡検査の流れ編

     

    事前準備で大腸をきれいにすれば検査の精度もあがります。検査前の食事に気を付けてきれいな状態で検査に臨んでください。汚れたままだと見えない小さなポリープも発見できますからね。わたしは2年に1回の検査なので検査の2日前からレトルトの検査食しか食べません。検査食は税込1100円です。2日間も検査食だと厳しいですが、前日は検査食がおすすめです。問診や前回検査を参考に大腸を動かすための前日の下剤を調整していますが体調により効きやすい日と効きにくい日があります。当日の腸管洗浄液には大腸を動かす効果はありません。動きながらテンポよく飲まないとなかなかきれいになりません。動かないで飲んでいると胃が張って嘔気・嘔吐することもあります。気を付けてくださいね。

    検査中の鎮静剤も体調により効きやすい日と効きにくい日があります。眠りたいのに眠れなくても、力まなければ痛みはありません。過敏性腸症候群の患者さんや過緊張の患者さんは腸の動きを抑える鎮痙剤が効きにくいので検査中に内視鏡操作とは無関係にキュルキュルと蠕動痛を感じることもありますが、これも力まなければすぐに治まります。とにかく、検査中は心も体もリラックスが大切です。

    検査後の頭痛・頭重感・嘔気・嘔吐・腹痛・腹満などの原因は、第1位が検査前からの脱水・第2位が検査後のしぶり腹・第3位が鎮静剤・鎮痛剤の効果遷延です。検査の数日前から、ミネラルウォーターやスポーツドリンクを毎日1000~1500ml摂取することで脱水の予防ができます。また、充分な水分摂取は事前準備で大腸をきれいにする効果もあります。検査後の腹痛の原因は過敏性腸症候群に伴うしぶり腹です。検査中は観察精度を高めるため鎮痙剤や鎮痛剤を使用します。過敏性腸症候群の患者さんは検査後30~60分後に蠕動亢進が見られることが多いです。大腸が空っぽなのに大腸が動くことに伴う張りや痛みです。おならを我慢すると症状を強く感じるので恥ずかしがらずにどんどん出しましょう。検査中の炭酸ガスは10~20分で体内に吸収されているので炭酸ガスではお腹は張りません。過緊張や検査後に予定などを入れていて鎮静剤や鎮痛剤に抗っていると効果が遷延して動くと頭重感・嘔気を伴うことがあります。できるだけ検査日は予定を入れないでくださいね。翌日以降の頭痛・頭重感・嘔気・嘔吐・腹痛・腹満などの原因は、第1位が脱水・第2位が過敏性腸症候群のしぶり腹です。検査翌日の朝、頭痛・頭重感・嘔気・嘔吐などがあれば食事は取らなくてもスポーツドリンクなどで水分と電解質を補充してください。水分と電解質を補充しないと改善しませんからね。過敏性腸症候群の患者さんは緊張するだけで蠕動亢進に伴う腹痛を感じやすい体質です。いつものしぶり腹も内視鏡に伴うものやポリープ切除に伴うものではないかと心配すればするほど、起こりやすくなります。ちなみに、翌日まで鎮静剤・鎮痛剤の効果が遷延することはほとんどありません。

    検査の精度アップのためにも検査後の不快感の予防のためにも事前準備が大切ですよ。

     

  • 痔瘻根治手術(シートン法)編

    本間棗軒の「瘍科秘録」に記載のある華岡青洲の痔瘻結紮療法に準じた痔瘻根治手術です。

    術後の障害が少ないこと、術後の瘢痕が柔らかいことが特徴です。

     

    手術方法

    1 局所麻酔薬(0.5%キシロカイン)を患部と患部周囲に注射します。

    2 痔瘻の外側(2次孔)から内側(1次孔)にゴムを通すための針と糸を通します。

    3 通した糸にゴムを付け内側から外側へ針と糸を抜くことでゴムを通します(シートン)。

    4 数か月毎にゴムを増し締め・交換します。

    5 術後経過良好なら数週間~数か月で創傷治癒します。

    ※痔瘻の状態により創傷治癒まで数年必要なことがあります。

     

    術後経過

    1 術後の痛みの感じ方には個人差があります。数日間の術後疼痛が予想されます。

    2 術後は患部からの数日間の軽い出血や数週間から数か月の浸出液が予想されます。

    3 術後の生活習慣や排便習慣が原因で予期せぬ創傷治癒の遷延を来たすことがあります。

  • これまでの実績(切らない痔の治療)編

     

    痔の治療では、痔の状態をきっちりと診断し、痔の原因をしっかりと評価し、できるだけ切らないことが大切です。
    痔の状態をきっちりと診断し、注射療法や手術で治療しても、痔の原因をしっかり評価できていなければ、再発から注射療法や手術を繰り返すことになります。痔の原因をしっかりと評価し、改善することができれば、注射療法や手術の適応ありの状態から、注射療法や手術も考慮や経過観察の範囲まで改善することもあります。
    これまでの負荷のため、残念ながら注射療法や手術の適応ありの状態で注射療法や手術を施行した場合も、痔の原因をしっかりと評価できていれば、術後も再発のリスクを抑えることができます。
    痔かもと思った時は、できるだけ早く肛門科を受診してくださいね。

  • 当日の前処置編

    大腸内視鏡検査当日は午前中に腸管洗浄液を服用します。
    腸管洗浄液には蠕動亢進作用はないので、動きながら飲まないと胃が張って嘔気・嘔吐・悪寒などの原因となることもあります。
    また、ダラダラ飲むとなかなかきれいになりません。動きながらテキパキ飲むことが大切です。
    きれいになればなるほど、小さなポリープを発見できる確率も高くなります。

    現在は、コロナ禍で院内での蜜を回避するため、大腸内視鏡検査を受けたことのある患者さんなら70歳以上でも自宅での前処置を推奨しています。

  • 3つの日帰りポリープ切除術編

    クリニックでは主に3つの日帰りポリープ切除術を行っています。
    5mm以下のポリープには鉗子で切除するホットバイオプシー(Hot biopsy)を首のあるポリープにはスネアで切除するポリープ切除術(Polypectomy)を首のないポリープには注射とスネアで切除する粘膜切除術(EMR)を行っています。
    現在は、4つ目の日帰りポリープ切除術としてコールド・ポリペクトミー(Cold polypectomy)も行っています。
    ポリープ切除術(Polypectomy)や粘膜切除術(EMR)を行った際には経過観察のため1泊入院となる医療機関もあります。が、わたしのクリニックでは止血が必要な処置後出血は500~1000人に1名程度です。幸い処置後の穿孔はありません。
    もちろん、無床診療所のためどなたも1泊入院はしていません。ポリープの数が多い時には後日改めて追加切除することもありますし、ポリープが大きい時には佐野病院さんなどに紹介することもあります。
    日帰りポリープ切除術後は患部が落ち着くまで5~10日間の運動・食事制限があります。

  • ホットバイオプシー編

    5mm以下の小さいポリープは、ホットバイオプシーの適応となります。
    高周波電流を流せるホットバイオプシー鉗子をポリープの位置に合わせます。
    ホットバイオプシー鉗子でポリープを摘み、高周波電流を流します。
    高周波電流でカップの外側に発生した熱で止血と切除をおこないます。
    ホットバイオプシー鉗子を引き、ポリープを摘みとります。
    高周波電流で発生した熱でポリープ組織の残存も予防します。
    摘みすぎ、高周波電流の流しすぎは、穿孔や出血のリスクを高めるため、注意が必要です。
    クリップを用いて、穿孔や出血を予防することもあります。

    開業から現在まで、ホットバイオプシー後の穿孔や止血術が必要な出血は経験していません。

  • ポリープ切除術編

    有茎性ポリープや亜有茎性ポリープは、ポリープ切除術の適応となります。
    スネアをポリープの位置に合わせ、通します。
    高周波電流を流せるスネアでポリープの茎部を縛り、高周波電流を流します。
    高周波電流で発生した熱でポリープの茎部の止血と切除をおこないます。
    把持鉗子を用い、ポリープを回収します。
    茎部が太いポリープは、出血のリスクが高いため、注意が必要です。
    クリップや留置スネアを用いて、出血を予防します。
    大腸ポリープの日帰り手術を毎年1000件ほど行っていますが術後出血は毎年数名です。
    クリップでの止血術が必要な時もあります。

  • 粘膜切除術編

    5~15mm程度の無茎性ポリープや一部の亜有茎性ポリープは、粘膜切除術の適応となります。
    穿刺針をポリープの位置に合わせ、生理食塩水などの液体を注射して、浮かせます。
    高周波電流を流せるスネアを浮かせたポリープの位置に合わせ、通します。
    スネアで浮かせたポリープの茎部を縛り、高周波電流を流します。
    高周波電流で発生した熱でポリープの茎部の止血と切除をおこないます。
    把持鉗子を用い、ポリープを回収します。
    大きいポリープは、穿孔や出血のリスクが高いため、注意が必要です。
    日帰り処置の際には、クリップを用いて、穿孔や出血を予防します。
    開業から現在まで、大腸ポリープの日帰り手術後の穿孔は経験していません。
    ポリープのサイズが大きい時や大腸がんを疑った時は佐野病院の佐野先生にESDをお願いしています。

    保険診療ではESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)は入院での施術となります。

  • コールド・ポリペクトミー編

    コールド・ポリペクトミーは高周波電流を流さずにポリープを切除する方法です。

    5mm以下のポリープを専用のジャンボ鉗子を用いて切除するコールド・フォーセプス・ポリペクトミーと1cm以下の首のないポリープを専用のスネアを用いて切除するコールド・スネア・ポリペクトミーがあります。
    高周波電流には腺腫などの残存予防のメリットと術後出血などのリスクアップのデメリットがあります。

    適応となるポリープは限られますが、コールド・ポリペクトミーも行っています。

  • 定期検査のススメ編

    100個の大腸がんがあれば、99個の大腸がんは良性腫瘍の腺腫から悪性腫瘍の腺がんに変化したものです。
    1個の大腸がんだけははじめから悪性腫瘍(デノボがん)の腺がんとして生まれています。
    検査前の前処置・検査中の腸管蠕動・検査医の眼の影響はありますが、5mm未満の腺腫も発見できます。

     

    はじめての検査や前回まで腺腫のなかった患者さんには、腺腫が見つかれば1~2年後のフォローアップをすすめています。過去に腺腫が見つかった患者さんには、腺腫が見つからなくても2~3年毎のフォローアップをすすめています。
    当院で1~3年毎の定期検査を行っている患者さんに大腸がんが見つかるのは1000人に1~2人です。
    定期検査を行っている患者さんに見つかる大腸がんはデノボがん(はじめから悪性腫瘍)だと考えています。

     

    すべての大腸がんを予防できる訳ではありませんが、デノボがん(はじめから悪性腫瘍)以外のほとんどの大腸がんは定期的な大腸内視鏡検査で予防できる感じですね。