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食事性便秘の治療編

食事性便秘の治療のはじめの一歩は排便頻度に対して必要十分な水分を摂取することです。
患者さんには目安は毎日お通じがある方でも最低1000ml・3日1回のお通じの方なら最低1500mlは摂取してくださいと説明しています。
カフェインを含む飲みものは利尿作用があるため、水分摂取量はカフェインを含まない飲みもの(水・麦茶・スポーツ飲料など)・カフェインを含む飲みもの(緑茶・ほうじ茶など)・たくさんのカフェインを含む飲みもの(コーヒー・紅茶など)で分類して計算してもらっています。

「お通じのための水分摂取量=カフェインなし+カフェイン含む×0.5-カフェイン多い」

つまり、白湯1000mlとコーヒー500mlなら水分摂取量500mlって感じです。
また、お仕事やジムやサウナなどでの発汗量に関してはこれとは別にスポーツ飲料で補わないといけません。
食物繊維の摂取や大腸の蠕動運動に問題がなくても、相対的水分不足が原因で便秘の方がたくさんいます。
水分摂取バランスの改善だけで、1日3回~3日1回程度、息まないでもするっと出る排便なら便秘ではありません。
4日1回でも息まないでもするっと出れば安心してください。便秘ではありません。
それでも、排便頻度を改善したい場合は食物繊維を摂取してください。
極端にバランスの悪い食事をしていなければ、現在の食生活はそのままで、オートミール系を毎日60g/日だけ追加してくださいと説明しています。
これでだいたい今までのペースから1日だけ排便頻度が改善すると思います。水分や食物繊維の摂取に問題がなくても水分吸収が良すぎる方には酸化マグネシウムなどの緩下剤が必要です。
また、食物繊維の摂取量にもよりますが、2~3日間排便がなければ頓服での刺激性下剤の服用が必要なこともあります。
いずれにしても、食事性便秘の治療のはじめの一歩は水分バランスの改善です。
水分バランスの改善だけで便秘が改善するわけではありませんが、水分バランスの改善なしに健康な排便習慣の獲得は難しいものと考えます。