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マンガで分かる切らない痔の治療と痛くない大腸内視鏡検査

大腸内視鏡検査の流れ編

 

事前準備で大腸をきれいにすれば検査の精度もあがります。検査前の食事に気を付けてきれいな状態で検査に臨んでください。汚れたままだと見えない小さなポリープも発見できますからね。わたしは2年に1回の検査なので検査の2日前からレトルトの検査食しか食べません。検査食は税込1100円です。2日間も検査食だと厳しいですが、前日は検査食がおすすめです。問診や前回検査を参考に大腸を動かすための前日の下剤を調整していますが体調により効きやすい日と効きにくい日があります。当日の腸管洗浄液には大腸を動かす効果はありません。動きながらテンポよく飲まないとなかなかきれいになりません。動かないで飲んでいると胃が張って嘔気・嘔吐することもあります。気を付けてくださいね。

検査中の鎮静剤も体調により効きやすい日と効きにくい日があります。眠りたいのに眠れなくても、力まなければ痛みはありません。過敏性腸症候群の患者さんや過緊張の患者さんは腸の動きを抑える鎮痙剤が効きにくいので検査中に内視鏡操作とは無関係にキュルキュルと蠕動痛を感じることもありますが、これも力まなければすぐに治まります。とにかく、検査中は心も体もリラックスが大切です。

検査後の頭痛・頭重感・嘔気・嘔吐・腹痛・腹満などの原因は、第1位が検査前からの脱水・第2位が検査後のしぶり腹・第3位が鎮静剤・鎮痛剤の効果遷延です。検査の数日前から、ミネラルウォーターやスポーツドリンクを毎日1000~1500ml摂取することで脱水の予防ができます。また、充分な水分摂取は事前準備で大腸をきれいにする効果もあります。検査後の腹痛の原因は過敏性腸症候群に伴うしぶり腹です。検査中は観察精度を高めるため鎮痙剤や鎮痛剤を使用します。過敏性腸症候群の患者さんは検査後30~60分後に蠕動亢進が見られることが多いです。大腸が空っぽなのに大腸が動くことに伴う張りや痛みです。おならを我慢すると症状を強く感じるので恥ずかしがらずにどんどん出しましょう。検査中の炭酸ガスは10~20分で体内に吸収されているので炭酸ガスではお腹は張りません。過緊張や検査後に予定などを入れていて鎮静剤や鎮痛剤に抗っていると効果が遷延して動くと頭重感・嘔気を伴うことがあります。できるだけ検査日は予定を入れないでくださいね。翌日以降の頭痛・頭重感・嘔気・嘔吐・腹痛・腹満などの原因は、第1位が脱水・第2位が過敏性腸症候群のしぶり腹です。検査翌日の朝、頭痛・頭重感・嘔気・嘔吐などがあれば食事は取らなくてもスポーツドリンクなどで水分と電解質を補充してください。水分と電解質を補充しないと改善しませんからね。過敏性腸症候群の患者さんは緊張するだけで蠕動亢進に伴う腹痛を感じやすい体質です。いつものしぶり腹も内視鏡に伴うものやポリープ切除に伴うものではないかと心配すればするほど、起こりやすくなります。ちなみに、翌日まで鎮静剤・鎮痛剤の効果が遷延することはほとんどありません。

検査の精度アップのためにも検査後の不快感の予防のためにも事前準備が大切ですよ。